住宅は人が購入する物の中で恐らく最も大きく、高額なものです。車や家具などと違い、土地に固定され移動することはないため、窓や扉などの可動部を除いては決して動くことのない”物体”というイメージがあるかと思います。
そんな家の中にいて、急に得体のしれない”音”を耳にすることはありませんか?動くはずのない家から音がする、もしや怪奇現象!?と思ってしまうところですが、実は様々な外的要因により、家は音を発しているのです。
そんな音のメカニズムを知っていると、得体の知れない怖さを抑えられるかも?今回はそんなお話です。
よく耳にする音とその原因をご紹介します。
①突然聞こえる”パキッ”“ピシッ”という音
木造のお宅に多く発生します。これは壁や天井を構成する木材が乾燥、吸湿をすることで体積が膨張、収縮し、木材同士がこすれ合う音であることがほとんどです。
一定限度の収縮量を超えると木が一気に動くため、”パキッ”“ピシッ”といった破裂音のようになるのです。
木造でない場合は、壁、天井を構成する下地は金属製の部材であることが多いため、その場合は温度による収縮が原因となり音が発生します。
② 壁の中から排水が漏れたようなボタボタという音がする
2、3階に水回りがあるお宅で、水を流すと壁の中にある排水管から水が漏れているような音がすることがあります。それもジワジワ染み出るような少量の音でなく、配管が外れているかのようなボタボタという音です。この音を聞くと一大事と思い慌ててしまいますが、実は別の原因であることが多いのです。
それは排水管が内部を流れる排水の熱により伸縮し、配管を固定している金具とこすれることで音が発生しているケースです。
まさかと思うかもしれませんが、この音は非常に水漏れの音と似ています。長時間に渡りボタボタ(実際は金物とこすれる音なのでギシギシですが)と鳴る音のため、なおのこと水漏れを疑ってしまいますが、本当に漏れではないのか、ある程度識別する方法があります。
まず、音の原因と思われる排水管に繋がっている水廻りから、できる限り高温のお湯を吐水し排水に流し込んでください、高温なほど配管は伸縮しますのでより大きなボタボタ音が聞こえてくるはずです。2~3分排水したらば排水をやめ10~20分静かに耳を澄ませてください。思い出したようなタイミングでボタ、、ボタ、、と水が垂れるような音が断続的にするようであれば、それは伸びた配管がゆっくり冷めていく過程で収縮し、再び金物とこすれ鳴っている音です。
これによってある程度は原因を推測することができますが、レアケースとして本当に排水管が漏れていることもございます。気になる場合は工事業者に問い合わせましょう。
③天気の良い朝、太陽が出てくると建物の外でミシミシと音がする
これも②のケースに似ており、太陽光により暖められた雨樋などの樹脂製の商品が伸縮することで、お互いがこすれ合う音です。
④壁の裏側でゴソゴソと動物がいるような音がする
これは単なるネズミかコウモリの可能性が高いです(汗)ただネズミかコウモリかをある程度判別する方法があります。
壁をドンドンたたいて逃げればネズミ、逃げなければコウモリの可能性が高いそうです。
どちらか分かったところで何か住んでいることに変わりはありませんが、ネズミの場合は糞尿による病原菌、配線をかじることで漏電火災、室内入ってくれば食べ物に被害と緊急性が高いです。コウモリも病原菌などの媒体ではありますがネズミほど家への被害は大きくありません。そういった意味では対応の仕方は変わってくると思われます。
⑤非常に高い周波数のピーともジーともつかないような音がする、しかもどこから鳴っているかもわからない
これは電気的な機器から発せられる異音であることが多いです。主にインバータや変換機といった基盤を搭載している機器が何らかの不具合により音を発していることが多いようです。
この手の音は出所を突き止めずらく非常に不快ですが、探し当てるには実は簡単な方法があります。それは”部屋のコンセントを端から抜く”です。肝心なのは機器の電源を落とすだけでなく、コンセントを抜くということです。電子機器は電源を落としても電気の供給は止まってはいません。従って電源を切っただけでは音は止まらないケースがほとんどです。コンセントを抜いていくことで音の出所を徐々に絞っていくことができます。
この他にも家が発する音は非常に沢山ございます。これらはほんの抜粋ですがすべての音に理由、原因があるものです。家の不具合や危険を知らせてくれているケースもあります。得体の知れない”音”が聞こえたらばまずは焦らず、原因を探ってみましょう。わからない場合は永和建業までご相談ください!
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